2011年10月22日受信メール
馬場小室山遺跡とパブリック・アーケオロジーに関心のある皆様
皆さん、歴史無用の地域をご存知でしょうか?
文化財保護を職務とされている方々には信じられないことかも
しれませんが、それだけに文化財保護の理解を得るためにご苦労
されている地域柄と遭遇することになりました。
歴史無用ですから民俗資料も収集が困難な状況とのことです。
そこは漁師町ですが、現役世代は最先端の道具を使用し、親世代
の道具の使い方を知らないようです。
かくいう小生も真空管の使い方を知りませんので同じ穴のムジナ
ではありますが・・・。
さて、11/13(日)に「見沼文化」2011収穫祭を行います。詳細は
添付フアィル(Google Docs・ Word)をご覧頂ければと思います。
馬場小室山遺跡に立っているわたしたちが大津波による被災現場に
立った途端、地域文化に対する無知を思い切り知らされました。
これから何を考えて生きるか、経験だけでは明日はない、歴史だけでは
未来が不安だ、それなら環境が全く異なる先史までも知る必要があるのでは、
と「想定外」をなくす努力がいかに重要か、「基層文化」の重みを再認識しました。
以上、微力ながら、馬場小室山遺跡を通して3・11東日本大震災と向き合うこと
により、考古学が果たすべき社会的な役割を見直す契機にしたいと思います。
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