2005年8月30日受信メール
2005−8−吉日#4 馬場小室山遺跡の重要性に関心のある各位 「馬場小室山遺跡研究会」事務局 「馬場小室山遺跡研究会」第13回ワークショップ開催の件 いよいよ「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」(10/2(日)、 後援:日本考古学協会・ 1ヶ月となりました。10/1(土)に行う「プレ・フォーラム」 の準備も、昨年の「井野長割遺跡を考える」シンポジウムの課題を 克服する意欲がみなぎっており、研究者としての使命が問われる場 となりそうです。 「馬場小室山遺跡研究会」はその名の通り、馬場小室山遺跡から 所謂「環状盛土遺構」について考える機会を提供してきましたが、 それはまた遺跡を主役としたコミュニティづくりこそが、遺跡の 保存・活用の要であり、市民主導型の考古学が果すべき役割との 認識から今日にまで至っております。 現在、さいたま市教育委員会(担当:文化財保護課の山崎さん) とは馬場小室山遺跡の調査成果の公開にむけて日程調整(年明け 3月か?)を開始しましたので、その機会をとらえて第2回目と なる「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」を行う予定です。 さて、今回のパブリック・アーケオロジーの実践は、下記の通り行い ますので、奮ってご参加頂きたく。 尚、今回も前回の続きで実習が中心ですので、参加連絡は無用で ご都合の良い時間帯だけでも結構ですので、自由にご参加下さい。 ―記― 1.開催の案内: 1−1.集合日時:2005年9月 3日(土) 10:30 1−2.集合場所: 三室公民館 2F 事務室前ソファー 尚、恒例の実習は13時から講座室で行います。 phone:048-873-2594 途中、馬場小室山遺跡の視察可能。 1−3.パブリック・アーケオロジー活動内容: (1)「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」事務局会議 ・プログラム詳細やポスター、アンケートの確認など (2)「考古学実習入門(9)」(13時から1F講座室にて) ・馬場小室山遺跡の「残存埋蔵文化財」を移動した「第2遺跡」の 資料を整理します。拓本採りは順調に進んでいますので、今回は 未調査部分から造成工事中に救済・保護した土器の拓本採りに 進める予定です。 ・尚、「加曽利B式」や「安行式」の勉強を行うには、 岩波文庫『大森貝塚』が便利ですので、必ず持参のこと。 2.【「馬場小室山遺跡研究会」の趣旨】 持続・普及させるためにより客観化し記録する努力を行うべく、「馬場小室山遺跡研究会」 を立ち上げ、2004年12月26日の第1回ワークショップから活動を継続しています。 具体的には、馬場小室山遺跡の成立と展開を、皆さんと考古学し、理解を深めていきます が、考える際に考古学の基礎として必要なデータを、考古学の専門性からスクリーニング した上で提示します。 研究会としてのゴール、つまり、どのようなデータで何を考えていくか、を示した全体系が、 レジュメとして現在でも体系化の方向で進化しつつあります、「グランドデザイン」です。 一歩ずつ着実に解明の糸口を掴み、体系的に解きほぐしていきます。 2-2.「馬場小室山遺跡研究会」は市民主導型を特徴とする日本におけるパブリック・ アーケオロジーの発展形態です。 以前から街づくりに対しては考古学の社会参加が課題であったために、日本 人類学会のシンポジウムなどでは「社会考古学」と呼んで新しい考古学を提唱 してきました。が、最近、パブリック・アーケオロジーの考え方が紹介されはじめまし たので、更に発展することを祈り、その概念を使用することにしました。 名称云々はさておき、行動する趣旨は「市民の、市民による、市民のための考古学」 を構築することです。 尚、本活動につきましては、2004年10月7日に に対し、「学術ボランティア」による支援として立ち上げるのでご協力頂きたい旨、文書と共 にご説明済みです。2005年度からは体制が新たになったようですので、市民の信頼と地域 社会に貢献する文化財保護行政を望みつつ、本研究会も当初の予定通り、「馬場小室 山遺跡に学ぶ市民フォーラム」実行委員会活動の一環として位置付けることができました。 以 上 |
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