2005年8月1日、送られてきた鈴木正博さんからのメールです。

                     2005−8−吉日

馬場小室山遺跡の重要性に関心のある各位

「馬場小室山遺跡研究会」事務局

 

  「馬場小室山遺跡研究会」第9回ワークショップ開催の件

 

「馬場小室山遺跡研究会」もこの夏は

10/1・2の準備で多忙を

極め、少々バテ気味ですが、馬場小室山遺跡の保存と活用を目指

して可能な限り知恵を絞り、汗を流す夏になりそうです。

 さて、パブリック・アーケオロジー実践としての掲記の件です

が、日程につきましては既に「さわらび通信」HP管理者殿から

の事前連絡(【P.S.】参照)の通りですが、ワークショップの

内容を下記にてご案内します。

参加連絡につきましては、準備などの都合もありますので、

8/4(木)まで

にお願いします。

 

尚、馬場小室山遺跡の重要性を学習し、文化遺産としての継承を

市民運動として展開する、「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム

実行委員会が緑区住民を中心として立ち上がり、塩漬けの土地から

地域の文化資源として見直す活動が定着してきました。【

P.S.】で

予告に触れていますので、乞うご期待!

 

―記―

 

1.開催の案内:集合の詳細・連絡先は【P.S.】参照

1−1.集合日時:2005年8月7日(日) 13:00厳守

1−2.集合場所:三室公民館講座室

1−3.当日の考古学活動内容:

(1)考古学実習入門(5)

馬場小室山遺跡および「残存埋蔵文化財」を移動した第2遺跡

の資料を整理します。

前回までに袋単位の管理について基礎的分類を行いましたので、

今回から本格的に整理を開始します。

8月は実習を中心とした勉強会を強化しますので、(2)と(3)は

時間が許す範囲で行います。

 

(2)「馬場小室山遺跡の研究

他の遺跡やこれまでの研究も参考にしながら、色々な考え方を

データの実証性に基づいて体系化していきます。

質疑は無礼講の随時とし、談話形式で進めます。

<メイン・テーマ>

  @所謂「環状盛土遺構」研究の現状と馬場小室山遺跡

研究からの新たなる視点

6/25(土)に茨城県考古学協会第27回研究発表会

で発表した内容を分かり易く解説します。

 

★第1回から第8回までの配布資料(含小室山セミナー)必携

レジュメの「グランド・デザイン」は研究の進展に伴い毎回改善

されていきます!

 

(3)5分間は初心に戻る「『大森貝塚』に学ぶ」(第8回)

@大森発見の遺物と大森未発見の遺物

 

岩波文庫『大森貝塚』は、必ず持参のこと。

 

◎終了後、東浦和駅の周辺ワイン・アーケオロジーが恒例となっており

ますので、パブリック・アーケオロジ−と併せてご案内します。

 

2.【「馬場小室山遺跡研究会」の趣旨】
 2-1.馬場小室山遺跡の学術上の重要性を多くの方々に知って頂くため、そしてその重要性を

持続させるためにより客観化し記録する努力を行うべく、「馬場小室山遺跡研究会」を

立ち上げ、2004年12月26日の第1回ワークショップから実質的に活動を継続して

います。

具体的には、馬場小室山遺跡の成立と展開を、皆さんと考古学し、理解を深めて

いきますが、考える際に考古学の基礎として必要なデータを、考古学の専門性から

スクリーニングした上で提示します。

研究会としてのゴール、つまり、どのようなデータで何を考えていくか、を示した全体系が、

ワークショップのレジュメとして改良が加えられ、現在でも体系化の方向で進化しつつ

あります、「グランドデザイン」です。

一歩ずつ着実に解明の糸口を掴み、体系的に解きほぐしていきます。

2-2.「馬場小室山遺跡研究会」は市民主導型を特徴とする日本におけるパブリック・

アーケオロジーの発展形態です。

以前から街づくりに対しては考古学の社会参加が課題であったために、日本

人類学会のシンポジウムなどでは「社会考古学」と呼んで新しい考古学を提唱

してきました。

が、最近、パブリック・アーケオロジーの考え方が紹介されはじめましたので、更に発展

することを祈り、その概念を使用することにしました。名称云々は別にしまして、行動する

趣旨は「市民の、市民による、市民のための考古学」構築です。

 

尚、本活動につきましては、2004年10月7日に さいたま市 教育委員会文化財保護課長

に対し、「学術ボランティア」による支援として立ち上げるのでご協力頂きたい旨、文書と共

にご説明済みです。2005年度からは体制が新たになったようですので、市民の信頼と地域

社会に貢献する文化財保護行政を望みつつ、本研究会も当初の予定通り、「馬場小室

山遺跡に学ぶ市民フォーラム」実行委員会活動の一環として位置付けることができました。

以 上

P.S.】以下の文書は「さわらび通信」から関係各位に事前配信済み。

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馬場小室山遺跡に心を寄せてくださる皆様へ

夏本番の暑さなりましたが、お元気でいらっしゃいますか。

87日(日)の馬場小室山遺跡研究会第9回ワークショップと、
101日−2日の市民フォーラムの予定プログラムのご案内です。
なお次のサイトでは地図などもリンクしてありますので、ご参考にしてください。
http://homepage1.nifty.com/sawarabi/bannbaomuroyama/05.01.03osirase.htm
なお、87日の出欠につきましては、このメールにご返信ください。
では、また。お会いすることを楽しみにしております。
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8月7日(日)
 馬場小室山遺跡研究会第
9回ワークショップ 
          土器の拓本採りと勉強会の開催のお知らせ
さいたま市 の馬場小室山遺跡は、縄文人が去った後も全く壊されず

に残った重要な遺跡です。
窪地を真ん中に、塚がとりまくその地形は、縄文時代後晩期の

不思議なムラの姿として、近年「環状盛土遺構」などとよばれて

特に注目され、同様な遺跡は相次いで国史跡の対象となっています。
馬場小室山遺跡も二十年前からの

32次の発掘調査で得られた考古学

上の成果から、「縄文文化の正倉院」として注目された遺跡でしたが、

2004年夏、保全を求める住民の署名運動の声も届かず緊急調査が

始まり、しかも未調査の遺構を残して調査が終了するという前代未聞

な事態を伴って、その秋には遺跡の最重要な西側の盛土遺構を含む

四千uの宅地造成が始まりました。
この拙速な経過に心を痛めた市民・考古学研究者が、現地見学や勉強会、

また宅地造成地で土器などの文化財の救出を続け、

2005年3月市有地

として残された遺跡の一部は さいたま市指 定文化財史跡となりました。

今回の「考古学実習入門」では、馬場小室山遺跡の造成工事現場で

救出・保護したたくさんの貴重な土器の分類・整理・拓本採りをおこないます。

 夏休みに縄文土器を学ぶ絶好の機会でもあり、お子様・学生・市民の方々、

また指導をお願いできる考古学研究者・埋蔵文化財のお仕事の経験のある

方々のボランティア参加を歓迎いたします。

 また、鈴木正博氏からは「環状盛土遺構」について最先端の研究内容を

講演していただくほか、「『大森貝塚』を読む」も引き続き行いますので、

初めての方もお気軽にご参加ください。           

 時間:午後1時〜5時 
 場所:三室公民館講座室  さいたま市 緑区三室

1946-5

  

tel 048-873-2594

 東浦和駅より1229分発の馬場折返場行きバスで「松ノ木」下車徒歩7
 北浦和駅東口バスターミナル
1235分発の市立病院行バスで「JA埼玉三室前」

下車徒歩7分

・岩波文庫

E.Sモース著『大森貝塚』を、また初めての方以外は前回までの資料を

ご持参下さい。
・参加される方は、資料などの準備の都合がありますので、8月4日までに蕨

または、鈴木正博氏までご連絡ください。

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