馬場小室山遺跡「プロジェクトZero」 第050201号
2005年2月27日
さいたま市教育委員会 教育長 臼杵 信裕 様 ( 気付:文化財保護課 課長 小山 広行 様 )
(写し)さいたま市議会議員 岡 まち子 様 、 高柳 としや 様 、 とりうみ 敏行 様
(写し)さいたま市文化財保護審議会委員 塩野 博 様 、 岡本 東三 様
(写し)埼玉県教育委員会 教育局文化財保護課 様
(写し)日本考古学協会会長 → 埋蔵文化財保護対策委員会委員長 → 委員 各位
(写し)学術ボランティア各代表 各位 日本考古学協会会員
鈴木 正博
馬場小室山遺跡の史跡指定予定地(市有地)緊急破壊の件(要望書)
馬場小室山遺跡の史跡指定につきましては、さいたま市議会の平成16年度12月定例会一般質問における教育長答弁を
傍聴し、史跡指定に対し前向きの方向で検討が進んでいるとのことであり、その後の進捗には大いに期待しておりました。
しかし、昨日地域住民から通報を受け、本日(2/27)馬場小室山遺跡の視察を行いましたところ、市有地に現状変更が
顕著に行われ、史跡指定の折には破壊前の里山を彷彿とさせるべく重要な大木が、何本も無残にも切り株と化しておりました。
また、市有地の「環状盛土遺構」にも重機を導入した形跡が顕著であり、遺跡としての景観を無残にも破壊しておりました。
今後、馬場小室山遺跡は史跡として指定し、日本の歴史を事実に触れて学ぶ教材として、あるいは地域経営の文化資産と
して活用を図るべく策定中の正にその時に、史跡指定とは逆行する市有地の二度目の破壊行為 ( 一度目の破壊行為は
『馬場小室山遺跡「プロジェクトZero」 第041201号』参照 )に接してしまい、さいたま市における文化財保護行政の在り方
に対して、これまで以上に一層不安が増幅する結果となりました。
そこで市議会での重要な議題でもありましたので、今回も前回に引き続き、馬場小室山遺跡の市有地破壊の新たな現状認識
および「行政の責任」の必要性と緊急性をご報告すると共に、史跡指定予定地を含む馬場小室山遺跡の保護の推進に向け、
下記の通り、要望及び質問致しますので、3/3(木)までに誠意ある回答と迅速な是正措置を要望します。
− 記 −
1.史跡指定予定地(市有地)の破壊について(要望及び質問)
1−1.前回の破壊(『馬場小室山遺跡「プロジェクトZero」 第041201号』参照)に対する質問と要望
(1)旧地権者から公道に工事が進行したとの連絡により、その確認を行い、文化財保護課に対して「特段の慎重
工事」としてその範囲を含めて提示しました。しかし、アイダ設計工事地区に隣接した公道部分については、
文化財保護課職員が監視と指導のために現場に赴いているにも拘らず、アイダ設計に対して史跡指定
予定地の破壊を許可しておりましたが、それは何故ですか?
(2)事業者による不法あるいは不当な行為は今後も考えられるところでありますが、毅然とした文化財保護措置
1−2.今回の破壊(2/27視察済)に対する要望と質問
(1)地域住民からの通報により、現地を視察した結果、史跡指定予定地(市有地)に重機を導入した形跡を発見。
「環状盛土遺構」を傷つけ、しかも遺跡としての歴史的景観を無造作に破壊している状況を確認しました。
馬場小室山遺跡の歴史的景観を著しく損ねておりますので、早急に「縄文の森」に復旧して下さい。
(2)更に武笠家14代にわたる里山としての景観である大木群は重要で、縄文時代の馬場小室山遺跡における
「環状盛土遺構」と一体となった由緒ある歴史的景観であります。本件につきましてはご承知の通り、2004年
度からは新たに文化財保護の対象となっております。
その保存すべき対象である歴史的景観を、史跡指定前に突然破壊したのは何故ですか?
以 上
2005年3月03日 | さいたま市教育委員会教育長の回答 | ※1−1(1)、1−2(2)のみに形式上回答 |
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