馬場小室山遺跡「プロジェクトZero」 第041201号

200412月19日

さいたま市教育委員会 教育長 臼杵 信裕 様 ( 気付:文化財保護課 課長 小山 広行 様 )

(写し)さいたま市議会議員 岡 まち子 様 、 高柳 としや 様 、 とりうみ 敏行 様

(写し)さいたま市文化財保護審議会委員 塩野 博 様 、 岡本 東三 様

(写し)埼玉県教育委員会 教育局文化財保護課 様

(写し)日本考古学協会会長 → 埋蔵文化財保護対策委員会委員長 → 委員 各位

(写し)学術ボランティア各代表 各位                                         日本考古学協会会員

鈴木 正博

馬場小室山遺跡の破壊に関わる「行政の責任」の件(要望書)

  掲記の件に関しましては、さいたま市議会の平成16年度12月定例会一般質問において、とりうみ敏行市議と岡まち子市議による馬場小室山遺跡の保存要望に対する教育長答弁を傍聴し、史跡指定との前向きの方向で検討が進んでいることには評価すべき点が見られます。しかし、それ以上の緊急かつ重要なる問題点につきまして、教育長におかれましては現状の認識と「行政の責任」意識が極めて薄いものと思量します。

  そこで市議会での重要な質問でもあり、下記の通り、馬場小室山遺跡に関わる現状認識および「行政の責任」の必要性と緊急性をご報告し、指定予定地を含む埋蔵文化財保護に向け、これまで以上に強力かつ迅速な対応と是正措置を要望します。

− 記 −

 

 1.事業者工事現場における調査未了地区の「残存埋蔵文化財」の取り扱いについて

 

  (1)文化財保護課が、事業者の代理人かその回し者かの如く、「調査未了」であるにも拘らず、調査途上で「強制終了」させた

のは何故ですか、 その説明責任が果たされていません。このような場合に想定される最悪の事例では、調査体制を適

正に確立するプロセスである見積り業務に対し、適正化を欠いた業務遂行の可能性があります。

そこで確認調査から見積りに至る業務プロセスの情報公開、及びその業務内容について公開監査請求を行います。

 

  (2)「調査未了」地区については「工事中の発見」を文化財保護課に再三提出し、その後記録保存で対応するとの確約を頂い

ておりますが、現地作業員や地域住民による監視結果でも職員のアリバイ工作のみが存在するだけで、事実上無為無

策なのは何故ですか? 緊急事態でもあり、文化財保護課作成の記録保存と断面図について情報公開を要望します。

 

 2.史跡指定予定地の破壊について

旧地権者から公道に工事が進行したとの連絡が入り、その確認を行い、文化財保護課に対して「特段の慎重工事」として

その範囲を含めて提示しました。 しかし、現在に至っても公道部分の破壊に対して何ら保護措置がとられていません。

文化財保護課が現場に赴いているにも拘らず、事業者に対しては史跡指定予定地の破壊を許可しておりますが、それは

何故ですか? 事業者による不法あるいは不当な行為に対しては、毅然とした文化財保護措置でご指導頂きたい。

 

3.日本考古学協会への教育長回答について

「教生文収 第515号」にて、「さいたま市遺跡調査会につきましても、埼玉県教育委員会の御指導をいただくとともに、

本教育委員会も慎重に調査が実施されるよう、適切に指導してまいる所存です。」と回答されました。

 

(1)12/8に埼玉県教育委員会に確認しました。さいたま市遺跡調査会への指導は依頼されなかったとの回答でした。

  本件は調査見積り業務に関わる不法・不当行為の恐れも考えられ、県に指導を依頼しなかったのは何故ですか?

 

   (2)「慎重に調査が実施されるよう」、発掘調査現場で文化財保護課職員が破壊行為に準ずる措置を強制したのですか?

     文化財保護課には学術調査と行政調査には差の無いことをご理解頂くよう、倫理観ある是正措置を切に要望します。

                                          以 上


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