2007年2月25日(日)

学習会 

「六通貝塚」

 六通(ろくつう)貝塚(千葉市大金沢町字六通=現、緑区おゆみ野7丁目)は、貝層部分、東西140m、南北125m、厚さ最大1m。広さ約1万平米で、国史跡に指定されている加曽利南貝塚とほぼ同じ規模。東京湾岸の環状貝塚のなかでも大きい貝塚のひとつです。縄文時代中期末から後期をへて晩期にいたる二千数百年という長きにわたって集落が営まれた跡であることがわかってきました。千葉県文化財センター中央調査事務所が1991年から1998年にかけて断続的に行った貝層周辺部の発掘調査の成果を聞き、出土遺物などを見せていただきました。

(参考) 
 ■遺跡めぐりのお知らせ   




■ 学習会 (中央調査事務所) 
▲9時30分、鎌取駅集合。
▲支川都川(仁戸名川)上流の谷跡(写真前方)をわたる。本日の学習会のメインテーマ六通貝塚は、南北に細長く伸びるこの谷の奥に位置します。 ▲午前10時、千葉県文化財センター中央調査事務所に到着。
▲学習会
 六通貝塚がもっとも大きな集落になった後期前葉(堀之内1式期)には、六通貝塚を中心に放射状に、木戸作・小金沢・大膳野南等の環状貝塚が一斉に出現しますが、後期中葉になると、これらの貝塚集落は消えてしまい、ただ六通貝塚だけが縄文時代の終末まで存続する。なぜか?分水嶺交通の要地に位置する、という六通貝塚の立地にその鍵がある等々。六通貝塚の意義とこの地域の縄文遺跡全体を展望する枠組みを提示する有意義なお話しでした。
▲六通貝塚から出土した遺物を見せてもらう。県文化財センターでは、貝塚を保存するため、学術的にもっとも重要な貝層本体をできるだけ避けて発掘したとのことですが、それでも多様なものが多数出ています。 ▲1リットル中に含まれていたイボキサゴ(上)、ハマグリ(下)の量はこれくらい。個体数にすると、イボキサゴ89%、ハマグリ9%の割合になる。イボキサゴをのぞくと、ハマグリ、シオフキ、アサリの順に多く、これが中期以来の村田川水系の貝塚の特徴だそうです。
▲ヘラ状貝製品。一見しただけでは、普通の貝殻ですが。 ▲骨角歯牙製品も出土している。手前はクジラの耳の骨(未加工) ▲千葉県は石なし県といわれるが、縄文時代後期後葉から、南房総の「嶺岡チャート」がさかんに流通していたことがわかってきた、とのこと。六通貝塚でも嶺岡チャート製の石鏃がみつかっている。
▲南房総産の峯岡チャート
▲砥石・石皿。そのほかヒスイや滑石製の玉類も出土している。
 ▲出土した内磨き用砥石(安行1式期)の説明。こうやって貝輪をつくる。
▲石皿はこうやって使う
▲磨石。
▲土器片を手にとってみる
▲六通貝塚では、後期初頭から晩期終末までの土器がほぼ揃っており、土器形式の変遷をたどれる。 ▲前浦式土器 ▲土製円盤
▲耳飾 ▲注口土器の破片も多く出土している ▲動物形中空土器
全国で40点ほど類例があるが(→参考)、これは底が平らで自立する点、ユニークだそうです。それにしてもこれは何か。アシカなどの海獣説と鳥説があるとか。
▲ミミズク土偶など土偶も多数。中には亀ヶ岡文化の遮光器土偶の影響を受けた土偶がある、とのこと。 ▲土偶
 朱が塗ってある。
▲ロクちゃん。「六通」貝塚のマスコットになりそうなので、勝手にこう呼びます。
千葉県文化財センター中央調査事務所にはお世話になりました。
休日返上で説明してくださった先生、ありがとうございました。
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なお千葉市の貝塚
のyygucciさんに一部写真の提供を受けました。
六通貝塚をあるく



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