2012−5−4(みどりの日) 

於:馬場小室山遺跡→三室公民館

参加各位                                          「馬場小室山遺跡研究会世話人

馬場小室山遺跡フォーラム」第54回ワークショップ

【パブリック・アーケオロジー入門】

馬場小室山遺跡を形成した「見沼文化」(人類活動と環境変遷)の追及、そして未来への展望と継承

1.【活動】 「見沼文化」2012感謝祭(5/4(みどりの日)) : クリーンアップ大作戦

(1)【「見沼文化」の1万年を体感する!】 見沼をのぞんだ縄文むら 

溺れ谷の周辺を歩いて立地を確認する。弥生時代後期の馬場北遺跡からの眺望は絶景。

(2)【「見沼文化」の拠点集落を歩く!】 馬場小室山遺跡の全体構成 

馬場小室山遺跡の調査地点を歩いて調べる。現代の道路の下に住居址が多数検出。

(3)【拠点集落の最後の姿を確認する!】 「土塚」と「第51号土壙」と中央窪地 

「環堤土塚」の要である大土壙の位置を確認する。「土塚」と大土壙がペアになる関係が重要。

 

2.【活動】 青空考古学教室 : 馬場小室山遺跡の人々の考え方や生活について考えます!

(1)【アーケオロジー】 製塩土器について考える   : 縄文時代の塩づくりと馬場小室山遺跡

    ・「第三の土器」と呼ばれる製塩土器の検出は何を語る!

(2)【サイエンス】 縄文時代の数について考える   : 数える道具が特定されない意味

    ・アバウト関係(直接交換的な取引ではなく、供給型の貸し借り文化)

(3)【アート】 人面について考える            : 馬場小室山遺跡VS東北原遺跡・蓮田市久台遺跡

     ・土偶・土版・人面文土器・土製仮面などの表情にはいくつかのタイプがある。

 

3.【構想の立案】 東日本大震災からの復興にパブリック・アーケオロジーの視点を!

(1)馬場小室山遺跡におけるパブリック・アーケオロジーの視点

・「ちがう」   : ウサギ型の漁撈民生活をカメ型の農耕民生活に当てはめることはできない!

・「かわる」   : <漁撈民>最先端技術の導入は海だけでなく、家庭にも!

           <行政・学校など>ITを活用した家庭とのネットワーク化と生涯学習の普及

・「かかわる」  : 地域の漁撈文化を全員がPRしよう! そのためには地域の歴史を語ろう。

(2)三陸・山田湾をモデルとした構想立案の背景と趣旨

     ・三陸のリアス式海岸は宮古湾・釜石湾・大船渡湾などの中核的な湾、および山田湾などの小さい湾の連続である。そうした中で山田湾をモデルとして選定するのは、

@    山田湾の海に魅かれた海藻学者・故吉崎誠が寄贈した標本を有する「鯨と海の博物館」があり、

A    古代史として「末期古墳」の拠点的な群集が見られ、製鉄関連遺跡が展開していること

B    環境(気候)変動の激しい先史にあっては縄文時代前期中葉の大型住居址や中期の集落、そして弥生時代前期相当の「砂沢式」の非農業的様相が顕著なこと

     などが挙げられ、多様な観光・学習拠点が存在するからである。

     ・したがって、山田町を「まるごと博物館」構想の対象とし、「山田湾文化」の復興を目指す研究会を立ち上げ、高台移転に伴う発掘調査の機会を活用した現地説明会や体験学習会を企画・推進支援するとともに、町民全員が学芸員となるためのの学習推進を担う地域の歴史研究会などを強力にバックアップする。。

「鯨と海の博物館」はセンター機能の新しい役割として学会や研究会などにも対応し、先史から古代史などの観光考古学への対応にも利用可能とする。

(3)地域文化の理解と継承を通した新たな生活創造こそがパブリック・アーケオロジー

     ・他地域との交流を通して地域文化の認識を深め、生活者として地域文化の魅力を発掘し発信する。

 

4.【連絡】 その他活動連絡・予定

(1)人間学研究所でパブリック・アーケオロジー紹介 : 5/25:鈴木・蕨俊夫対応

(2)日本考古学協会総会・研究発表会で【見沼シャモット弥生】発表 : 5/27:馬場小室山遺跡研究会

以 上

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