2011年09月04日受信メール

                                 2011年 9月 吉日

パブリック・アーケオロジーに関心のある各位

「馬場小室山遺跡研究会」事務局

「馬場小室山遺跡フォーラム」第51回ワークショップ開催の件

 

3・11東日本大震災から半年が経とうとしています。ようやく東京の下町

や見沼低地など外観上ではさほど目立たない軽度の被災地にも目が向け

られつつありますが、放射線被曝をはじめとして被災の影響は想像をはる

かに超え、未だ収束が見えない現状であります。

このような状況下において「見沼文化」2011熱中祭は国立科学博物

館主催のサイエンス・スクエア2011と連携・協力し、7/29(金)〜7/31(土)

の三日間、小学生を対象「縄文工房」を開設し、

縄文の祈り−「見沼文化」三千年前の顔はみんなの願い!−

とのテーマで「絆」の大切さに触れる機会としました。

具体的には馬場小室山遺跡の「安行3c式」人面文土器ムロさま」を

身近に感じるべくプラ板に描き写してみんなでストラップを作成しました。

国立科学博物館の先史時代の常設展示は、ヒト(人骨)を中心に動植

物や生活の道具などの生態学的な解説が特徴です。モノに語らせる点は

とても参考になりますが、鳥居龍蔵以来の認知考古学としての「縄文人の

こころ」については縄文時代の社会において補う必要性を痛切に感じてい

ましたので、今回は時節柄テーマとして「祈り」が最適と判断し、現代風に

体感する試みを実践しました。

ご協力下さった方々への御礼とともに、以下に実施概要と反省点などを

紹介します。

   7/29(金) 10人/30分/1回を9回実施(91名参加)

          予約制を無視して多くの子供たちにチャンスを

            与えるべく実施(当初予定は3回/1日)。

            段取り時間や昼食時間もなく、疲労困憊。

          三日間の予定を1日で昇華したため、消耗品

            (マーカやお手製ストラップなど)が不足し、

            カラーマーカー45本などを追加購入。

   7/30(土) 10人/60分/1回を6回実施(62名参加)

          10人の進行状態を的確にサポートできる体制。 

            次の参加者への準備と説明時間の確保。

             (解説からプラ板工作に至る流れの整流化)

   7/31(日) 10人/60分/1回を6回実施(70名参加)

          「縄文の祈り」の運営方法の検証

          お父さんが目立ち、子供と一緒の工作希望者

            が多く、予定数枠を増やす羽目に!

            (大人は体が大きいため、少し窮屈感あり)

「見沼文化」熱中祭2011は大震災で見直されつつあります「絆」のルー

「縄文人のこころ」について考える機会としましたが、馬場小室山遺跡に

は「ムロさま」だけではなく、「突起土偶」の「オムちゃん」も健在であります。

そこで「突起土偶」の「オムちゃん」の顕在性はその特徴だけでなく、ここ

に至りようやく学術的にも明らかにされる機運にありますので、下記の通り、

第51回ワークショップを開催します。

参加希望の方は、9/21(水)までに「さわらび通信」或いは鈴木正博

宛ご連絡頂きたく、よろしくお願いします。

 

―記―

 

1.日時 : 201年 25日()  1:30〜16:30 

2.集合場所 : 栃木県立博物館 IF エントランスホール

宇都宮市睦町2−2 phone028-634-1311

JR宇都宮駅西口バスターミナル13番乗車口より37系統:桜通り

経由鶴田駅行きで「中央公園博物館前」下車、公園内を西へ

完全に横切り、徒歩10分以内で正門となります。

3.活動内容 : 

3−1.栃木県立博物館企画展「土偶の世界―縄文人のこころ―」

   ・馬場小室山遺跡の「突起土偶」、「オムちゃん」が展示されます。

「突起土偶」の仲間は東北地方から関東地方にかけて大勢見られま

すので、「オムちゃん」の時代に見られる地域社会のうねりについて

想いをめぐらしたいと思います。

    企画を担当された上野修一さんのギャラリートークも楽しみです。

   ・2010年の「青空考古学教室」で活用しました東浦貝塚の土偶や土

版も展示予定とのこと。馬場小室山遺跡では市民の方々が自由に

手に取れましたが、博物館で改めてガラス越しに見ますとイメージが

異なるかもしれません。

   ・企画展は9/23(金)〜11/6(日)まで開催予定ですので、今回の

機会に限らず、土偶との対話をお楽しみください。

3−2.その他連絡事項など:◎日程は決定ですのでご予定ください!

(1)「ムロさまトランク」と「オムちゃんトランク」との命名はいかが!

・サイエンス・スクエアでは「ムロさま」のレプリカも目玉でしたが、常

設展示とはせずに、皮革製のドクター・トランクから説明のタイミン

グ毎に出現する演出により好評を博しました。そこでこの演出法

「ムロさまトランク」と命名し、以後活用したいと思います。

・「ムロさまトランク」だけでなく、フーテンの寅さんが持ち歩くタイプの

 皮革製トランクを活用する場合には「オムちゃんトランク」と命

名し、「ムロさまトランク」とともに移動型資料展示トランクとします。

(2)「見沼文化」2011収穫祭(11/13) 於:プラザ・イースト

   AM:「顔晴れ、東北魂!−馬場小室山遺跡からのエール−

★「平泉文化」の基層文化にこそ力強さを学ぶべく準備中!

PM:飯塚邦明コンサート(さいたま市文化センター:南浦和駅7分)

(3)「見沼文化」2012新春感謝祭(1/9) 於:プラザ・イースト

AM:「かすかな光へ上映会(現在東京を中心に好評上映中!)

PM:「見沼たんぼのルーツを探る!―弥生時代の「見沼文化」―

以 上

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