2010−1−11(月・祝) 

於:三室公民館

参加各位                                          「馬場小室山遺跡研究会」事務局

馬場小室山遺跡フォーラム」第44回ワークショップ

【パブリック・アーケオロジー入門】

馬場小室山遺跡を形成した「見沼文化」の人類活動と環境変遷の追及、そして未来への展望と継承

1.【報告】「見沼フィールド・ミュージアム構想」について

1−1.『地域交流センター通信』第16号(都留文科大学地域交流センター2009年12月16日発行)の報告

特集 フィールド・ミュージアムと暮らし・教育の思想−大田堯先生とともにする都留フィールド・ミュージアム−

(1)大田堯:「見沼フィールド・ミュージアムを呼びかける」

(2)見沼にかかわる人びと/鈴木正博:「見沼への想い―馬場小室山遺跡との出会いから―」

1−2.みどり推進課見沼田圃係への提案(1/8):「馬場小室山フォーラム第091101」を基に提案を作成

さいたま市以前、「見沼田圃」には行政区画上の空間的分断がありましたが、合併により従来のような不具合は解消されました。このような千載一遇のチャンスにこそ、「見沼遺産」(「見沼田圃とその周辺の文化遺産の総称)を活用した「見沼フィールド・ミュージアム構想」を策定し、「地域のアイデンティティ創造」によるまちづくりを進めるときであります。この「見沼フィールド・ミュージアム構想」策定の視点を反映したく提案します。

さいたま市には「見沼田圃」があり、国史跡「見沼通船堀」もあります。そしてより重要なのはその周辺に縄文時代の遺跡があたかも遺跡銀座のように密集しており、見沼の自然環境の変遷と人類活動の歴史が具体的に復元できるという、他と比べて有利な地域的な特徴です。さいたま市民が「見沼田圃」だけでなく、そのルーツとなった文化遺産の素晴らしさにも触れ、その形成が自然と人類の長い間の共生であることを体感できる場を享受する活用こそ、さいたま市が将来に向けて誇れる「地域のきずな再生」の姿であります。

埼玉県の文化政策が古墳時代に注目しておりますので、さいたま市は歴史をより根源的に補完する意味でもルーツとなる縄文時代に迫り、自然環境とのかかわりの重要性をクローズアップするのが望ましく思います。

即ち、かつて海だった頃の貝塚から近世の「見沼田圃」に至る悠久なる人類史を、自然環境をキーワードに総合的な「見沼文化」として展開するアプローチが望まれます。それには「見沼田圃」に至る「見沼遺産」の変遷について自然環境の変遷と人類活動の歴史を現地で実際に体感できる「見沼フィールド・ミュージアム構想」を策定する必要があります。そのポイントは「見沼田圃」を中核としてその周辺の自然や文化財、そして農業や市民活動に身近に接し、しかも親しみながら交流が深められる活用空間を実現することであり、それはまた「地域のきずな再生」の大きな原動力となるに違いありません。

特に将来を担う子供たちには、「見沼文化」をキーワードとした新たな郷土愛が「地域のアイデンティティ創造」の成果として生まれることでしょう。その達成には身近な「地域のアメニティ向上」が「見沼遺産」の活用によって常日頃実感できる状況が大切であり、自然環境を含む文化財活用の連携・協力によるコミュニティの形成が新たな「地域のきずな再生」に大きく寄与するに違いありません。

以上の意見を「見沼基本計画書策定協議会」(仮称)に具体的に提案したく。

 

2.【マネジメント】2010年度計画の検討

2−1.「見沼文化復活祭」(4/4)の検討/明治大学博物館友の会御一行様の受け入れ準備

・1/30(土)に蕨俊夫さんが「馬場小室山遺跡と市民活動」を発表し、友の会にPR予定。

2−2.「縄文デザイン工房」の試行/井山紘文画伯が大英博物館カタログの真福寺貝塚土偶のミス発見!

2010年度のテーマを「土偶」とし準備を始めた矢先、井山紘文さんから大英博物館の土偶のデザインが真福寺貝塚の「安行2式」土偶とは違う!との指摘あり。図版を見たところ、滝馬室遺跡の「安行3a式」土偶が真福寺貝塚として紹介されていました。

・大英博物館の学芸員の品質レベルがよくわかりますね。文化庁はチェックをしなかったのでしょうか?

2−3.「みぬまっぷ野帳」の制作/「見沼文化感謝祭」(5/4)を目標に検討開始

・「見沼フィールド・ミュージアム構想」を支援するパブリック・アーケオロジーの方法として検討します。

A3の裏表印刷で、A5の8頁構成で検討したく。

以 上

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送