2008年08月25日受信メール

                                2008−08−吉日#2

馬場小室山遺跡とパブリック・アーケオロジーに関心のある各位

「馬場小室山遺跡研究会」事務局

 

  「馬場小室山遺跡研究会」第39回ワークショップ開催の件

 

前回のワークショップでは鴨川市周辺の浜辺で採集した貝殻の種類を

紹介しましたが、「三種の貝器」の一つであるツノガイを見落としました。

そこで8/17・18に緊急研修会を館山市で行い、ツノガイが採集できること

を確認しました。しかし、打ち上げ貝の採集ポイントは他の採集者軍団によ

って一網打尽にされており、まさにツノガイを除いては抜け殻状態でした。

さて、前回はベンケイガイを貝輪にするために打ち割りの実験を行いまし

たが、今回は初めての方には打ち割りから、前回参加者は研磨から実験を

続けます。因みに鴨川市駅前のベンケイガイ集積地も抜け殻状態でした。

また、10/19の市民フォーラム当日に「ムロさま」を演じて頂く多摩美術

大学生も交え、イモガイ・タカラガイ・ツノガイの「三種の貝器」やその他の

首飾りに相応しい貝殻や、成長した「ムロさま」の検討も予定しています。

ハレ舞台の装身具の中では土製耳飾も大宮台地の「ムロさま」の時代を

特徴付けておりますので、先週の研修会では北関東と隣接する御代田町

宮平遺跡の耳飾を見学し、大宮台地と似ていることを実感しました。

そこで改めて「千網谷戸型耳飾」の突出性を確認するとともに当日準備

の一環として「千網谷戸型耳飾」の製作も別途試行をお願いしています。

つきましては、第5回「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」の準備を

兼ねた第39回ワークショップを下記の通り開催しますのでご案内します。

参加ご希望の場合は、9/11(木)までに「さわらび通信」或いは

鈴木正博宛必ずご連絡頂きたく、何卒よろしくお願いします。

 

―記―

 

1.日時 :2008年9月15日(祝・月)  10:30〜16:30

2.場所 : 三室公民館 1F 研修室

さいたま市緑区三室1946-5

phone048-873-2594
東浦和駅より馬場折返場行きバスで「松ノ木」下車、

北宿通りに向かって西へ徒歩10分(文殊寺の隣!)。

3.活動内容

3−1.「ムロさま」着装用貝輪の製作(第2回)

10/19市民フォーラムでは【市民交流コーナ】に「貝輪工房」

を設営し、希望者には貝輪の製作を体験して頂く予定です。

貝輪工房に相応しい貝輪や製作痕跡などの準備をします。

・貝輪の素材は外房の打ち上げ貝のベンケイガイ、打割用の

川原石も外房採集のもので、事務局で準備します。

3−2.「ムロさま」と「みぬまっぷ」の検討

・「ムロさま」のハレ姿をどのように復元するか、成長した新しい

「ムロさま」のキャラクターも併せてお披露目します。

・「みぬまっぷ」の検討は馬場小室山遺跡の遺物の特徴から

貝製品ではなく土器や土製品を選定する予定。

3−3.貝輪を模倣した土製品の紹介

・貝輪を模倣したと思われる土製腕輪が後期前葉「堀ノ内式」

期に顕著となりますので、研究の現状を学習します。

・形態的に優れた製品も多く、とりわけ栃木県那須郡南那須

町荻ノ平遺跡の土坑出土の土製腕輪は年代も確実な逸品

です。陸平貝塚で検出された土製腕輪も意味深長です。

                          以 上

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