2008−08−03(日) 於:ギャラリー風画

参加各位                                           「馬場小室山遺跡研究会」事務局

馬場小室山遺跡研究会」第37回ワークショップ

パブリック・アーケオロジーの極意 : 「遺跡のサイエンスとアート、そして未来へのマネジメント」】

( 馬場小室山遺跡を中核とした「見沼文化」の解明と「複合領域における価値連鎖」の推進 )

1.【マネジメント】「馬場小室山セミナー」の企画(案)

1-1. 「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」の今後:パブリック・アーケオロジーの基本を考える!

2005年から全力疾走の丸3年が過ぎました。「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」も史跡としての活用を進める活動として定着した感があります。それには馬場小室山遺跡の保存・活用に取り組んだ大学院生たちの地道な活動も大きく、考古学の成果を地域に還元するという使命感が市民の方々とのコラボレーションを活性化させたように思います。既に全員が社会の一員として巣立ち、今後を嘱望されております。

・基幹研究として位置付けた「馬場小室山遺跡を中核とした縄文時代後晩期遺跡群形成の基礎的研究―見沼をのぞんだ地域研究と遺跡の保存・活用のためのパブリック・アーケオロジーの実践―」は2005年12月に開始し、2008年度を締めくくりとします。地域研究については2007年7月7日に『「環状盛土遺構」研究の現段階―馬場小室山遺跡から展望する縄文時代後晩期の集落と地域―』として1年前倒しで成果を公開しました。

さらに締めくくりとしては、これまで日本考古学協会など専門家を対象とした成果発表について研究の透明性を高めるためにも冊子に纏めていつでも参照できるように市民に提供したいと思います。これはパブリック・アーケオロジーの前提となる「研究なくして活用なし!」というあるべき姿を目指していることを知って頂くためです。

2008年はこのような大きな節目ですが、「全力疾走型の意識改革」は一応の到達点に至りました。そこで新たに将来を見据えるならば、意識改革を定着化させる地道な展開が必要になります。それはさいたま市の地元に深く根ざすべき「地域アメニティ向上型の価値連鎖」を目的とする史跡活用施策ではないかと思量します。

1-2. 「馬場小室山セミナー」の再開:未来へのマネジメントを行う場を形成する!

2004年10月1日から開始した馬場小室山遺跡の監視と公開活動(第1回ワークショップの立ち上げは12月)、同時並行で進められた地元住民代表の飯塚邦明氏による立看板・チラシ戦略と2005年1月の「小室山セミナー」(於:三室公民館)が契機となり、2005年3月の第1回「クリーンアップ大作戦」を経て2005年6月には早くも「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」が結成されました。今更ながら「さわらび通信」と「千葉市の遺跡を歩く会」のご支援には感謝の念に耐えません。以後、毎年の「クリーンアップ大作戦」は恒例となり、さらに今年は周辺遺跡の見学会も併せて行い、身近な遺跡の存在を多くの方々が知らない事実に新たなる大きな課題を得ました。加えて井山紘文氏が2007年から「陶音セミナー」として縄文時代を探る面白さを普及する活動を開始し、馬場小室山遺跡周辺では年間を通して何かしら市民向けの勉強会が開催されている状況があります。

・このような地元の状況には活力がみなぎっていますので、今後は一連の活動として総合化しさらに活性化するために「馬場小室山セミナー」として地域の方々と馬場小室山遺跡を考える場を形成したいと思います。

2.【マネジメント】第5回「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」の検討

2-1.メディア・アート分科会による推進状況

・井山真里氏(多摩美術大学学生)のご協力で、成長した「ムロさま」の姿を復元すべく検討中。

・ギャラリー「風画」の井出政男氏は馬場小室山遺跡の「ムロさま」などのハレの土器をどのように見るでしょうか?

2-2.史跡復元分科会による推進状況

・今回は「ムロさま」が納められていた「第51号土壙」を復元します。井山紘文氏が種々悩みながら検討しますので、その悩みを共有し、考古学の調査としてはどのような点を記録に留めるべきか、勉強したいと思います。

2-3.ジャズ・プレイ分科会による推進状況

・事務局長飯塚邦明氏の名曲集は勿論のこと、「ムロさま」と貝輪の音色に相応しい新たなリズムが生まれるか?

2-4.映像考古学分科会による推進状況

・浅野光彦氏の名作に加えて、フリータイムには何気なく考古学の日常を無編集で上映しようと思います。

以 上

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