2008−05−04(みどりの日) 於:史跡・馬場小室山遺跡→三室公民館

参加各位                                           「馬場小室山遺跡研究会」事務局

馬場小室山遺跡研究会」第36回ワークショップ

パブリック・アーケオロジーの極意 : 「遺跡のサイエンスとアート、そして未来へのマネジメント」】

(馬場小室山遺跡を中核とした「見沼文化」の解明と「複合領域における価値連鎖」の推進)

1.【マネジメント】第4回「史跡・馬場小室山遺跡クリーンナップ大作戦」の実施

1-1. 「大田堯先生の卆寿を祝うつどい」(2008年3月30日 於:埼玉会館2Fラウンジルーム)報告

  ・事務局長飯塚邦明、井山紘文、毒島正明の諸氏と参加しました。我々のご挨拶は以下の通り。

さいたま市緑区三室にあります馬場小室山遺跡のすばらしさを後世に継承していくために「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」という勉強会をしています。大田先生がおりませんと普通の悪がきの集まりですが、大田先生が重石になってくださり、そこでお話をいただくとみんなの心が洗われ、悪がきどもが本当に素直な生徒といいますか、無垢な人間になってしまうのです。

 2003年に三室中学校の窓からすぐ下に見える、遺跡でもある国有地の屋敷林が競売にかけられることを知りました。中学校の窓から見える美しい自然を、子どもたちのために何とか残したいという思いで、地元の方々が6500人の署名を集め、東京管財局とさいたま市に陳情しました。しかし、結局壊されることになり、せめて残された所だけでも史跡として保護しようと、画家は絵で小室山を復元し、音楽家はテーマ曲によって追憶し、みんなで史跡になるように活動しました。

 2004年の秋に宅地工事が始まりました。それまではまったく面識がなかったのですが、一人、二人、三人と自然に満身傷痍の馬場小室山遺跡に集まる中で、大田先生のお宅と同じ見沼に面している遺跡でもあり、ぜひとも先生のお力を借りて勉強の場をつくろうということになりました。

 2005年から継続して活動しています。毎年5月4日には馬場小室山遺跡に感謝を込めてクリーンアップ大作戦を行っています。10月には「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」という市民交流会と自前の公開講座も行っています。準備は三室公民館でワイワイにぎやかにやっています。

 大田先生のお陰でこれまで活動を続けることができました。本当にありがとうございました。」(以上、鈴木代読の要約版)

1-2. 日常の立ち入り禁止から開かれた史跡へ:【「史跡・馬場小室山遺跡クリーンナップ大作戦」】

・馬場小室山遺跡はご先祖様のむらです。多くの縄文人のお墓もあります。出来ることならば、現代人の身勝手な都合ではなく、未来に向けた地域のコミュニティとアメニティの形成に役に立つような場所として活用していきたいと思います。ぜひ、馬場小室山遺跡のすばらしさを体感してください。

2.【マネジメント】第5回「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」の検討

2-1.日程が10/19(日)に変更になりましたのでご注意下さい!!

101310121019と変更が続きましたが、最終的には10/19(日)にプラザ・イーストの多目的ルームと展示室を予約できましたので、第5回の日程とします。1013の予約が出来ない幸先のよくない状況から出発しましたが、検討にご協力頂きました幹事の方々に深く感謝します。

2-2. 第5回のテーマ:「見沼のめぐみと交流」 4/12事務局が某所でベンケイガイ採集を行いました!

・「見沼をのぞんだ縄文むら」(第1回・第2回) → 「語りつぐ「見沼文化」」(第3回) →

「見沼文化」と漆工芸」(第4回) → 「見沼のめぐみと交流」(第5回) という変遷です。

・馬場小室山遺跡のマウンド(土塚)をきちんと理解しようとした第1・2回、土塚の特徴を「見沼文化」として地域研究の展開を図った第3回、見沼の水辺で活躍した「オムちゃん」の生業に接近した第4回、そして今回は自然環境がもたらす恵みによってむらが栄える様子を「ムロさま」が語ります。

・前回は馬場小室山遺跡の影が薄くなってしまいましたので、はじめて来られた方々には理解しづらい印象が強かったようです。そこで今回は展示会場も含め馬場小室山遺跡中心に工夫したいと思います。

3.【研究成果発表】日本考古学協会総会で研究発表予定(5/25)

大森貝塚の「加曽利B式」研究と馬場小室山遺跡―「半精製土器様式」から観た「馬場小室山系列」の位相―」というテーマで、馬場小室山遺跡から出土した資料の重要性について研究発表を予定しています。昨年のワークショップに参加された方には研究概要を既にパブリック・アーケオロジーとして解説しています。

・馬場小室山遺跡のパブリック・アーケオロジーは、言葉だけをやさしくして教えるという発想ではなく、良質な考えるための材料を選択し、それを参加者のセンスや専門性など多様な方法で検討するプロセスを大事にしています。それは遺跡の価値を高めることにつながります。研究なくして活用なし! 以 上

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