2008年04月18日受信メール

                                2008−04−吉日

馬場小室山遺跡とパブリック・アーケオロジーに関心のある各位

「馬場小室山遺跡研究会」事務局

 

  「馬場小室山遺跡研究会」第36回ワークショップ開催の件

 

馬場小室山遺跡は、多くの市民のご支援により、2005年3月29日に

さいたま市指定史跡となりました。岩槻区の真福寺貝塚・泥炭層遺跡も

同様に地主の方々の熱意で国史跡となって久しいですが、残念ながら

発掘調査された殆どの資料が先の大戦で失われてしまい、その内容を

今日の眼で評価・活用する場合に大きな制約があります。

翻って馬場小室山遺跡は旧浦和市の国史跡対象遺跡として地権者

の方々の協力を得て現状変更行為に敏感に対応し、既に30次を超える

調査が行われてきました。ですが、この調査による膨大な資料を一堂に

介して市民に公開する機会は殆どなく、馬場小室山遺跡の重要性を体感

し、市民の感性に基いた活用については、残念ながら今後の課題となって

おり、「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」として取り組んでいます。

また、市史跡・馬場小室山遺跡は今尚不本意なことに立ち入り禁止の

状況ですが、これまでの調査報告によって真福寺貝塚・泥炭層遺跡には

見られない居住システムや地下施設による埋納システムが明らかとなってき

ました。不思議な外観なので体感すれば、脳裡に焼き付いて離れません。

このように往時が偲ばれる遺跡が現代まで残ってきたご縁に思いを馳

せ、ご先祖さまへの御礼の気持ちとする意味でも、保存のために行ってき

た研究成果をパブリック・アーケオロジーとして還元しつつ、地域にとっての

新たな発見や資源の活用に結びつけたいと考えています。

つきましては、実際に遺跡を観察しながらゴミなどを拾い感謝の気持ちを

共有しつつ、第36回ワークショップを下記の通り開催しますので、ご案内

します。参加ご希望の場合は、4/29(火)までに「さわらび通信」

或いは鈴木正博宛必ずご連絡頂きたく、何卒よろしくお願いします。

 

―記―

 

1.日時 :2008年5月 4日(みどりの日)  9:00〜16:30

 

2.集合場所 : 【 9:00集合場所】 国際興業バス停「三室中学校」前

                  ★ JR武蔵野線「東浦和」駅下車・国際興業バス「馬場折返場」行10分

               ◎詳細は以下のHPを参照して下さい。

          http://www2.gol.com/users/iizuka.kuniaki/080504Clean-up.jpg

          【10:30集合場所】 史跡「馬場」小室山遺跡」

 【昼食】 三室公民館      【昼食後は自由行動】

 【15:00集合場所】 三室公民館

    ★市民フォーラムに関心のある方はどなたでもどうぞ!

3.活動内容

3−1.「馬場小室山遺跡クリーンアップ大作戦」★小雨決行!

      ・馬場小室山遺跡の全体像を歩いて確認し、続いて周辺遺跡

を見学することによってその威容の意味を考えます。

・馬場小室山遺跡の史跡指定地の清掃を地域の方々と行い

ますので、清掃活動に相応しい服装や軍手などをご準備下さい。

恒例の「青空考古学教室」を行います。

 

3−2.第5回「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」の検討

(1)開催日と場所(開催日の変更をご確認頂きますように!)

2008年10月12日(日) 於:プラザイースト多目的ルーム

(2)テーマ:「見沼のめぐみと交流

・「見沼のめぐみ」では見沼の環境に適応した縄文むらの繁栄

について、縄文人と動物の関係にも注目して考えます。

・「交流」では見沼の環境では獲得できないものの存在を明ら

かにし、海や山などとの地域間の交流から社会関係を想像

し、象徴として「ムロさま」の存在に注目したいと思います。

                          以 上

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