2007−5−4(金・祝) 於:さいたま市史跡・馬場小室山遺跡

参加各位                                           「馬場小室山遺跡研究会」事務局

馬場小室山遺跡研究会」第26回ワークショップ

パブリック・アーケオロジーの極意 : 「遺跡のサイエンスとアート、そして未来へのマネジメント」】

(馬場小室山遺跡を中核とした「見沼文化」と パブリック・アーケオロジー2008 の土台構築)

1.第3回クリーンアップ大作戦−馬場小室山遺跡に感謝を込めて私たちで後世に残しましょう!―

 1−1.馬場小室山遺跡における学術上際立って価値ある長期継続型拠点集落の特徴 

   (1)縄文時代における「見沼文化」の拠点集落であること :縄文時代中期の大集落後晩期の集落

      ★普通の遺跡では中期と後晩期集落は隣り合っていますが、中期の上に後晩期集落をつくっています。

   (2)縄文時代後晩期の集落が後世の開発で壊されず、当時のままの状態(「環堤土塚」)をとどめていたこと

               ★寺野東遺跡は「環状盛土遺構」の典型    ★曲輪ノ内貝塚は「遺丘集落」の典型

環堤土塚」の定義 : 集落構成上の「4種の住器(住環境)」 【用語の由来】酒詰仲男の「環堤貝塚

       @「窪地文化層」の存在                           

       A窪地を取り巻く数基の「土塚」(明治時代までは「土器塚」と呼ばれたらしい)の形成

       B「51号土壙」と人面文土器に代表される「晩期安行式ムロ」の構築

       C深い谷に面した立地 ←→ 浅い谷の場合には泥炭層遺跡が形成(真福寺貝塚・泥炭層遺跡など)

1−2.「見沼文化」の歳時記 【祇園磐船竜神祭】 氷川女体神社の清水さんのブログから抜粋

        ☆        http://geocities.yahoo.co.jp/gl/marblecats_pg/view/200704
 祇園磐船竜神祭があります
 来る五月四日 午後一時半から さいたま市緑区 旧浦和市の三室にある〔宮本ですが〕氷川女体神社において 祇園磐船竜神祭が行われます。 祇園祭と竜神祭が 手を結んで二年前から 四日に落ち着きました。 決して はでなお祭りではないけれど、心のこもったお祭りです。舞と太鼓もみれます。〔実は私の娘らが舞いますふふっ〕 そして 竜が一基 担ぎ手を募集していますので  どこに出かけようと 迷っていらっしゃる方は ぜひ 担ぎにおこしやす〜  そしてそして 日本折り紙協会の方が作った 見沼の風景と竜の作品も展示します。見事なのでぜひ一見あれ〜

2.今後の主な予定(ワークショップは「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」の準備と連動して適宜開催予定)

 2−1.日本考古学協会第73回総会研究発表(5/27(日)ポスターセッション:明治大学リバティタワー)

    ・発表テーマ : 「馬場小室山遺跡研究がめざしたパブリック・アーケオロジーの理念と実践

    ・発表者    : 五十嵐聡江・鈴木正博・馬場小室山遺跡研究会

2−2.プレ・フォーラム『記録集』の刊行 (研究者向け・7月中旬刊行予定)

・2005年10月1日実施のプレ・フォーラム「「環状盛土遺構」研究の到達点」から1年以上が経過しましたが、大宮台地における縄文時代後晩期遺跡からみた地域研究の新たなる展開にご期待下さい。

2−3.第4回「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラムー「見沼文化」と縄文時代の漆工芸ー

    ・2007年10月8日(月・祝日・大安) 於:さいたま市緑区プラザイースト 2F多目的ルーム+展示室

    ・「見沼文化」は縄文時代の初め頃に早くも大きく花開きます。最初は炭素14年代で9,000BPころに100ヶ所以上の遺跡が見沼周辺に形成されます。これは最終氷期から温暖化が進み、気候や環境の好転によって人類活動が活発になったからです。その後、炭素14年代で6,000BP-5,500BPころの見沼は海になり、「奥東京湾」と呼ばれ、多くの貝塚が形成され、馬場小室山遺跡でも小さな貝塚が発見されています。その後、馬場小室山遺跡が大集落を形成する中期には海は武蔵野線付近まで後退します。更に後晩期では川口市周辺でも河口域となり、ヤマトシジミの貝塚が盛行します。温暖化による「貝塚文化」の後には気候がやや冷温化し、海が後退します。しかし、縄文人は海がなくともひるまずに水辺の資源を活用した「湖沼文化」を展開し、現芝川流域では縄文時代中期から後晩期にかけての見事な漆工芸が発見されています。

・今回はこの漆工芸に焦点を当てて、縄文時代の漆工芸品やそれに使用された色、さらには漆芸に関わる専門家のお話も予定しています。併せて最先端の考古学研究についても紹介予定。   以 上

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