2007−1−8(月・祝) 於:三室公民館

参加各位                                           「馬場小室山遺跡研究会」事務局

馬場小室山遺跡研究会」第25回ワークショップ

(馬場小室山遺跡と「見沼文化」を中核としたパブリック・アーケオロジー2008の土台構築)

1.はじめに―第3回「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」の成果―

  (1)テレビ埼玉とJ:COMの特集

     ・ともに市民が中心となってさいたま市の遺跡を後世に残していくことに理解を示しています。

  (2)『竜のひげ』第17号(「見沼文化の会」2006−11−3発行)

     ・代表の宮田正治さんの「巻頭言」が素晴らしいですので以下に引用します。

       【竜のささやき・・・見沼に訪れる者へ 4

          見沼の歴史を 最もよく識る 女神のやしろ

          さよう、三室の 氷川女体神社

          この見沼有数の 景勝地である 神域の近くに

          史上貴重なる 古代人の遺跡が 見つかった

          数千年の 昔に ここを 住みかと定め

          森厳 静寂の 樹間に 木の実を拾い

          しらしらと引く 潮騒の中で 貝を掘り

          自然と共に 千年余を生きてきた 縄文の人々

          この跡地に 祖先の息吹を 感じる取る人と

          歴史を消して 新住宅地に変えんとする人との しのぎ合いがあった

          論争 請願 集会 抗議・・・・・・心ある人々の たたかい

          馬場小室山遺跡にまつわる 価値観の あらそい

          見沼におとずれる者よ この地を訪ねよ

          僅かながら 今に残された 山林に聴くがよい

          子孫のために たたかい守るべき地 他に ありや

2.パブリック・アーケオロジーと映像考古学―日本考古学協会第73回総会「研究発表」にエントリ―

   ・ポスターセッションで五十嵐さんに活躍して頂く予定です。申請概要は以下の通り。

    発表者:五十嵐聡江・鈴木正博・馬場小室山遺跡研究会

    研究発表題目:馬場小室山遺跡研究がめざしたパブリック・アーケオロジーの理念と実践

    キーワード/研究対象:パブリック・アーケオロジー、地域研究、遺跡の保存と活用、映像考古学

    発表要旨(200字):旧浦和市馬場小室山遺跡は、住民が中心となり保存運動を展開したが、合併による文

化財行政の混乱のため遺跡の破壊を招き、史跡予定地を大幅に縮小させた経緯を有する、保存状態が類

稀なる縄文時代後晩期の土塚集落に特徴がある。本発表では馬場小室山遺跡の保存経緯を記録に残し、

土塚文化の価値を普及させるため、「映像考古学」や「みぬまっぷ」を通した本格的なパブリック・アーケ

オロジーの理念と実践について議論する。

3.プレ・フォーラム『記録集』の件 【詳細は別紙参照】

   ・2005年10月1日実施のプレ・フォーラム「「環状盛土遺構」研究の到達点」から1年以上が経過しましたが、その後の縄文時代後晩期集落研究は決して活発ではなく、『記録集』刊行によって新たなる展開を目指します。

  ・大久保基金関係の新たなる研究成果としては、齋藤弘道氏の還暦祝論文として「馬場小室山遺跡の「窪

地」から後谷遺跡の「窪地文化層」へ―大宮台地における晩期中葉「安行3d式」生活様式の一様相

―」を執筆しました。2007年2月12日の茨城県考古学協会主催の合同祝賀会までに刊行予定です。

・大宮台地における「土塚文化」の最後の価値は「窪地」にあり、環境史と文化史を統合してその意義

の究明を進めています。「第51号土壙」の「晩期安行式ムロ」も集落継承の重要な運営装置でした。

・寺野東遺跡の窪地における「南奥大洞C2式」の卓越と斜面堆積の土器群からは、それ以前の後晩期

集落の破壊を意味し、集落の継承における土地利用の変遷史は大変面白い研究です。

4.パブリック・アーケオロジーとしての「映像考古学」展望 : 浅野光彦撮影ビデオ鑑賞

  ・「貝塚文化」の価値を紹介するために、現場における感動をそのまま「映像考古学」としました。

                                                                  以 上

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送