2006−12−吉日
馬場小室山遺跡と「見沼文化」に関心のある各位
「馬場小室山遺跡研究会」事務局
「馬場小室山遺跡研究会」第25回ワークショップ開催の件
第3回「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」(10/15(日))から早くも
2ヶ月以上が経ってしまいました。この間、高知工科大学で開催されました
第60回日本人類学会大会において、11/4の口演にて多世代土器群を
包蔵する「ムロ(室)施設:Chamber)」を明らかにし、「土塚文化」において
集落関係で捉えた概念として「環堤土塚」を紹介しました。
また、見沼が奥東京湾の「内湖」であることに注目し、琵琶湖周辺の「内
湖」や大阪湾の年代的変遷と比較するため、12/9・10には関西縄文時
代研究会(於:大阪市立大学)に参加し、「見沼文化」を解明するための
比較考古学を進めました。これは夏に行った宮城県から岩手県における
「亀ヶ岡文化」や寿能泥炭層遺蹟の漆工芸研究と併せることにより、「見沼
文化」の新たなる特性として「内湖」と漆工芸の関係が注目されることになり
ます。したがって、第4回の市民フォーラムにおいては奥東京湾の内湖と
しての「見沼文化」と漆工芸を考古学テーマの目玉にする予定です。
このように事務局が中心となり、継続的に学問的な蓄積と深耕を図りつ
つ、その成果を市民に公開し、共有する中から新たな持続可能性を創造
的に導出し、総合的に「市民学」を育むというパブリック・アーケオロジーの
形態は、馬場小室山遺跡研究会の独自性でもありますので、今後とも関
係各位にはご支援ご協力賜りたく、下記の通り、新年会を兼ねて第25回
ワークショップを設定しましたので、ご案内させて頂きます。
参加ご希望の場合は新年会(昼食)の準備などの都合がありますの
で、1/5(金)までに「さわらび通信」あるいは鈴木正博宛必ず
ご連絡頂きたく、何卒よろしくお願いします。
―記―
1.日時:2007年1月8日(月・祝日) 午前10:30〜16:55
2.場所:三室公民館 2F和室 さいたま市緑区三室1946-5
phone:048-873-2594
東浦和駅より馬場折返場行きバスで「松ノ木」下車、
北宿通りに向かって西へ徒歩10分(文殊寺の隣!)。
3.活動内容
(1) 「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」の成果と今後
・第1回の井上香都羅さんの紹介ビデオ(井上さん寄贈ビデオ)
・第3回の成果(テレビ埼玉の特集とJ:COMによる放映ビデオ)
・第4回の予定(日程、テーマなど)
★昼食の準備は事務局で行いますので参加連絡をお忘れなく。
(2)【パブリック・アーケオロジーを理解するための浅野光彦作品鑑賞】
★当日浅野さんは仕事が入っていますので、浅野さんの紹介は
毒島さんにお願いします。
・「見沼文化」を理解するための入門ビデオ:青木義脩さん登場!
(グリーンチャンネルで放映された作品)
・「見沼をのぞんだ縄文むら」
(第3回「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」で試写した作品)
(3)【パブリック・アーケオロジーとしての映像考古学】:浅野光彦撮影
・追体験を可能とした映像考古学の無編集による特別内覧版
以 上