2006−8−12(土) 於:プラザイースト

参加各位                                           「馬場小室山遺跡研究会」事務局

馬場小室山遺跡研究会」第23回ワークショップ

(馬場小室山遺跡を中核とした「見沼文化」の解明とパブリック・アーケオロジー2006の展開)

 

1.はじめに―馬場小室山遺跡のPRビデオ制作とジオラマ創作の件―

(1)ビデオ制作

・第2回「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」(2006年3月5日)のアンケートで頂いたご意見(リップサー

ビスよりも改善要望に着目)を反映した内容にすべく、市民の目線でシナリオを作成中。その意味では

市民が作成したパブリック・アーケオロジーを意識したビデオとしては本邦初となるかもしれない。

 

・予算的には予定外の支出費目でもありかなり厳しい状況であるが、フォーラム経費として実行委員会2006年 

 度会費を充当し、ビデオ制作費用の一部は「明治大学大久保忠和考古学振興基金2005年度奨励研究」

の成果として捻出し、不足分を実費配布する方向で検討予定。

 

・馬場小室山遺跡の重要性をできるだけ分かり易く伝え、二度と国史跡級の周知かつ重要な遺跡が、市民に

知らされることなく闇から闇へと破壊されていくようなことがないように、今後の良い教訓とし、遺跡の保護・

活用に役立てたい。

 

   (2)ジオラマ創作

    ・井山紘文画伯が鋭意設計中!大きさはこれまでより大きく、20号の予定。現在、パーツの試作が終了。

 

    ・先史考古学としての宿題は旧地形の復元と住居形態。

集落構成には中期/後期前・中葉/後期後葉〜晩期の3つの画期が存在。

 

2.馬場小室山遺跡研究会・東北研修会の成果報告

(1)【仙台市縄文の森広場022-307-5665】:縄文時代中期の大規模集落である山田上ノ台遺跡に7月オープン

   ・企画展『縄文人の想像力―宮城の後・晩期の縄文土器―』:土家根の復元住居の屋内は涼しい!

 

(2)【栗原市(合併)一迫町埋蔵文化財センター山王ろまん館0228-57-6012】:漆芸品の事前調査

・国史跡 山王囲遺跡は縄文時代晩期から弥生時代前期の低湿地遺跡。漆芸品など出土品は豊富。

 

(3)【盛岡市遺跡の学び館019-635-6600】:大新町遺跡の草創期爪形文土器は火災で焼失!

     ・第4回企画展『盛岡・玉山合併記念 玉山の遺跡』:宇登遺跡の大洞C2式土器などが圧巻!

 

  (4)【陸前高田市立博物館0192-54-4224】:門前貝塚・中沢浜貝塚の報告書の頒布あり

     ・後期初頭「門前式」とその前後の土器と岩礁性貝塚の展示に特徴。

 

  (5)【岩礁性貝塚巡検】:後晩期の主要貝塚を実査するも貝層の確認は地表面からは困難!

     @門前貝塚→A国史跡 中沢浜貝塚(宅地も買収して整備予定)→B獺沢貝塚(「大洞式」の標本採取)

 

3.馬場小室山遺跡入門講座―「見沼文化」の貝塚と人面文土器の類例―

 

  (1)小倉 均(1992)「浦和市北宿遺跡の貝塚出土の貝について」『浦和市史研究』第7号

・「見沼文化」の貝塚は早期と前期に発達し、早期と前期との違いに果たすヤマトシジミに注目!

 

  (2)林 克彦(2000)「顔と器―縄文時代晩期の「顔付き土器」について―」『青山史学』第18号

    ・類例について概観するならば、晩期中葉にはミミズク土偶顔からの脱却が完了!

                                          以 上

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