2005年9月11日受信メール

                  2005−9−吉日#2

馬場小室山遺跡の重要性に関心のある各位

「馬場小室山遺跡研究会」事務局

 

  「馬場小室山遺跡研究会」第15回ワークショップ開催の件

 

本日(9/11)は衆議院総選挙などの投票日です。開票作業のお手

伝いなどで臨時出勤の方、深夜までご苦労様です。

10/2「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」(後援:日本考古学

協会・さいたま市・さいたま市教育委員会)と10/1の「プレ・フォーラ

ム」の準備作業もいよいよ佳境に入り、その真価が問われる厳しい

時期になってきましたので、一層気を引きしめて邁進したく。

一方、PR活動は順調に進んでおり、さいたま市在住などの日本

考古学協会員に対して、改めてダイレクト・メールでご案内する準備が整い

ました。皆様のご協力に感謝します。

更に、来年の3/5(日)にもプラザ・イーストを予約しました

ので、さいたま市教委文化財保護課と協力して進めております、

馬場小室山遺跡発掘調査成果の公開につきましては、3/5で調整

を図る予定です。日程の確保のほど、よろしくお願いします。

 

さて、「馬場小室山遺跡研究会」はその名の通り、馬場小室山遺跡

から所謂「環状盛土遺構」について考える機会を提供してきました

が、それはまた遺跡を主役としたコミュニティづくりこそが、遺跡

の保存・活用の要であり、市民主導型の考古学が果すべき役割との

認識からも「見沼文化」という新たなる地域研究を展開しています。

埼玉県では古墳時代を文化事業の中核と位置付けておりますので、

さいたま市の考古学は、埼玉県の施策を補完すべく、そのルーツを更に

たどり、人類史として縄文時代から弥生時代(勿論、古墳時代前期も射

程範囲)を研究の中核に据えて、今後研究活動を展開していきます

 

 つきましては、今回のパブリック・アーケオロジーは下記の通り行い

ますので、奮ってご参加頂きたく。

今回もこれまでの続きで馬場小室山遺跡出土資料による考古学

実習が中心となりますので、参加連絡は無用でご都合の良い時間帯

だけでも結構ですので、どうぞご自由にご参加下さい。

 

尚、「千葉市の遺跡を歩く会」主催のパブリック・アーケオロジー

以下の通り開催されますので、併せてご紹介します。

9/17(土) 会場:加曽利貝塚博物館多目的室
10
00-1200 貝塚の学習会(前回6月の続き)
12
00-1300 昼食後、モノレールで移動
13
30-1500 「園生貝塚」見学 現地解散

申し込みは「千葉市の遺跡を歩く会」のHPをご参照下さい。

 

―記―

 

1.開催の案内:

1−1.集合日時:2005年9月19日(月・祝) 10:30

1−2.集合場所: 三室公民館 2F 事務所前ソファー

12時から1F 講座室に移動

さいたま市緑区三室1946-5

phone048-873-2594
東浦和駅より馬場折返場行きバスで「松ノ木」下車、北宿通り

に向かって西へ徒歩10分(文殊寺の隣です!)。

1−3.パブリック・アーケオロジー活動内容

(1)「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」実行委員会事務局作業

・9/17に明治大学で行われた「プレ・フォーラム」の検討会報告や

今後の準備作業と役割分担の確認、及び各種情報交換など、

2Fの事務所前ロビーで行いますので、どなたでも自由にご参加

下さい。

 

(2)考古学実習入門(11)」(場所:1F 講座室

・馬場小室山遺跡の「残存埋蔵文化財」を移動した「第2遺跡」の

資料と馬場小室山遺跡の未調査部分から造成工事中に救済・

保護した土器の整理を進め、約1,500点以上の保護・救済

資料の内、「土器型式」の細別同定が可能な約400点以上の

採拓が終わりました。

・今回は、その拓本を資料集として編集するための準備作業を行

いますので、お手数ですが、各自にて、

      @ハサミ

      A青鉛筆

       B口紅状のピット糊

を必ずご持参頂きたく。

・特に「加曽利B式」や「安行式」の拓本についての勉強には、

岩波文庫『大森貝塚』が便利ですので、必ず持参のこと。

 

2.【「馬場小室山遺跡研究会」の3つの柱】

2-1. 遺跡の重要性を示す研究のグランドデザインを明確にすること

馬場小室山遺跡の学術上の重要性を多くの方々に知って頂くため、そして

その重要性を持続・普及させるためにより客観化し記録する努力を行うべく、

「馬場小室山遺跡研究会」を立ち上げ、2004年12月26日の第1回ワーク

ショップから活動を継続しています。

具体的には、馬場小室山遺跡の成立と展開を、皆さんと考古学し、理解を

深めていきますが、考える際に考古学の基礎として必要なデータを、考古学の

専門性からスクリーニングした上で提示します。

研究会としてのゴール、つまり、どのようなデータで何を考えていくか、を示した

全体系がレジュメとして現在でも体系化の方向で進化しつつあります、筋金と

しての「グランドデザイン」で、これが全てを語っています。

一歩ずつ着実に解明の糸口を掴み、体系的に解きほぐしていきます。

 

2-2. 馬場小室山遺跡を人類史としての「見沼文化」として明確にすること

奥東京湾というと同じ様な自然環境と考えられがちであるが、「見沼低

地」は大きな河川によって開析されている荒川低地や中川低地とは

根本的に異なることが、人類史としての展開を比較することにより

鮮明に浮かび上がり、地域研究のあるべき姿を土地活用面から再確認

することが出来る。

長期にわたる縄文時代集落展開の特徴を分析し、「縦横遺蹟群研究」を

確立するのみならず、特に縄文時代以降の弥生時代と古墳時代では、

どうして縄文時代後晩期のような長期継続型の大遺跡が形成されない

のか、特に前期古墳の形成を支える新たな集落が何故進出しないのか、

自然環境の変動と適用に加えて、時代を画する社会変動との関係にも

見沼文化」として特性があることを明らかにする

また、縄文時代中期の集落論はジャスト・モーメントを求める輪切り

の集落論に特徴があり、馬場小室山遺跡における適用を試み、課題を

明らかにする。一方で輪切りの集落論では接近不能な、縄文時代後晩

期遺跡群の地域社会研究は、低地遺跡を含めた「場」の機能分散を射程に

いれた遺跡間関係の統合のみならず、海退後の内水面交通網を背景とした

遠隔地との緊密なネットワーク関係解明が鍵である。特に所謂「環状盛土

遺構」と称されている集落にも伴存施設の構築に地域社会の特性が

明確に反映されており、「見沼文化」とすべき特性も明らかにし得るで

あろう。

 

2-3.文化遺産を考古学が如何にしてマネジメントすべきかを明確にすること

「馬場小室山遺跡研究会」は市民主導型を特徴とする日本における

パブリック・アーケオロジーの発展形態です。

以前から街づくりに対しては考古学の社会参加が課題であったために、

日本人類学会のシンポジウムなどでは「社会考古学」と呼んで新しい

考古学を提唱してきました。が、最近、パブリック・アーケオロジーの考え

方が紹介されはじめましたので、更に発展することを祈り、その概念を使用する

ことにしました。名称云々はさておき、行動する趣旨は、

市民の、市民による、市民のための考古学」を構築することです。

 

尚、本活動につきましては、2004年10月7日にさいたま市教育委員会文化財保護課長

に対し、「学術ボランティア」による支援として立ち上げるのでご協力頂きたい旨、文書と共

にご説明済みです。2005年度からは体制が新たになったようですので、市民の信頼と地域

社会に貢献する文化財保護行政を展望しつつ、本研究会の活動も当初の予定通りに

パートナーシップを発揮し、「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」実行委員会活動

の一環として位置付けることができました。

以 上

 

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