2005年7月17日、送られてきた鈴木正博さんからのメールです。

          2005−7−吉日#2

馬場小室山遺跡の重要性に関心のある各位

「馬場小室山遺跡研究会」事務局

 

  「馬場小室山研究会」第8回ワークショップ開催の件

 

 「馬場小室山遺跡研究会」は市民主導型を特徴とする日本に

おけるパブリック・アーケオロジーの発展形態です。

以前から街づくりに対しては考古学の社会参加が課題であった

ために、日本人類学会のシンポジウムなどでは「社会考古学」と

呼んで新しい考古学を提唱してきました。

が、最近、パブリック・アーケオロジーの考え方が紹介されはじめ

ましたので、更に発展することを祈り、その概念を使用することにしました。

名称云々は別にしまして、行動する趣旨は「市民の、市民による、

市民のための考古学」構築です。

 

 さて、パブリック・アーケオロジー実践としての掲記の件です

が、日程につきましては既に「さわらび通信」HP管理者殿から

の事前連絡(【P.S.】参照)の通りですが、ワークショップの

内容を下記にてご案内します。

 

参加連絡につきましては、準備などの都合もありますので、

7/21(木)まで

にお願いします。

 

尚、馬場小室山遺跡の重要性を学習し、文化遺産としての継承を

市民運動として展開する、「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム

実行委員会が緑区住民を中心として立ち上がり、塩漬けの土地から

地域の文化資源として見直す活動を開始しましたので、【P.S.】

を是非ともご参照頂きます様お願いします。

 

―記―

 

1.開催の案内:集合の詳細・連絡先は【P.S.】参照

1−1.集合日時:2005年7月24日(日) 13:00厳守

1−2.集合場所:三室公民館講座室

1−3.当日の考古学活動内容:

(1)考古学実習入門(4)

馬場小室山遺跡および「残存埋蔵文化財」を移動した第2遺跡

の資料を整理します。

前回までに注記まで完了しましたので、いよいよかれからが知的

作業となります。

 

(2)「馬場小室山遺跡の研究

他の遺跡やこれまでの研究も参考にしながら、色々な考え方を

データの実証性に基づいて体系化していきます。

質疑は無礼講の随時とし、談話形式で進めます。

前回は阿部芳郎実行副委員長によるシンポジウムの説明に

当てましたので、今回に延期となった内容です。

<メイン・テーマ>

  @所謂「環状盛土遺構」研究の現状と馬場小室山遺跡

研究からの新たなる視点

6/25(土)に茨城県考古学協会第27回研究発表会

で発表した内容を今回と次回に分けて分かり易く解説

します。

 

★第1回から第7回までの配布資料(含小室山セミナー)必携

レジュメの「グランド・デザイン」は研究の進展に伴い毎回改善

されていきます!

 

(3)5分間は初心に戻る「『大森貝塚』に学ぶ」(第7回)

@日本語訳における「貝塚」とは何を指しているのか?

 

  ★岩波文庫『大森貝塚』は、必ず持参のこと。用語の問題を中心と

して文系と理系の読み方の違いがどのように違うのか、具体的に

分かり易く解説します。

 

◎終了後、東浦和駅の周辺ワイン・アーケオロジーが恒例となっており

ますので、パブリーック・アーケオロジ−と併せてご案内します。

 

2.【「馬場小室山遺跡研究会」の趣旨】
   馬場小室山遺跡の学術上の重要性を多くの方々に知って頂くため、そしてその重要性を

持続させるためにより客観化し記録する努力を行うべく、「馬場小室山遺跡研究会」を

立ち上げ、2004年12月26日の第1回ワークショップから実質的に活動を継続して

います。

具体的には、馬場小室山遺跡の成立と展開を、皆さんと考古学し、理解を深めて

いきますが、考える際に考古学の基礎として必要なデータを、考古学の専門性から

スクリーニングした上で提示します。

研究会としてのゴール、つまり、どのようなデータで何を考えていくか、を示した全体系が、

ワークショップのレジュメとして改良が加えられ、現在でも体系化の方向で進化しつつ

あります、「グランドデザイン」です。

一歩ずつ着実に解明の糸口を掴み、体系的に解きほぐしていきます。

 

尚、本活動につきましては、2004年10月7日に さいたま市 教育委員会文化財保護課長

に対し、「学術ボランティア」による支援として立ち上げるのでご協力頂きたい旨、文書と共

にご説明済みです。2005年度からは体制が新たになったようですので、市民の信頼と地域

社会に貢献する文化財保護行政を望みつつ、本研究会も当初の予定通り、「馬場小室

山遺跡に学ぶ市民フォーラム」実行委員会活動の一環として位置付けることができました。

以 上

P.S.】以下の文書は「さわらび通信」から関係各位に事前配信済み。

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7月24日(日)

馬場小室山遺跡研究会第8回ワークショップ

救出土器片の整理と勉強会の開催のお知らせ

 

  さいたま市 の馬場小室山遺跡は、縄文人が去った後も全く

壊されずに残った重要な遺跡です。

 窪地を真ん中に、塚がとりまくその地形は、縄文時代後晩期

の不思議なムラの姿として、近年「環状盛土遺構」などと

よばれて特に注目され、同様な遺跡は相次いで国史跡の対象と

なっています。

 馬場小室山遺跡も二十年前からの32次の発掘調査で得られた

考古学上の成果から、「縄文文化の正倉院」として注目された遺跡

でしたが、2004年夏、保全を求める住民の署名運動の声も届かず

緊急調査が始まり、しかも未調査の遺構を残して調査が終了する

という前代未聞な事態を伴って、その秋には遺跡の最重要な西側

の盛土遺構を含む四千uの宅地造成が始まりました。

 この拙速な経過に心を痛めた市民・考古学研究者が、現地見学

や勉強会、また宅地造成地で土器などの文化財の救出を続け、

2005年3月市有地として残された遺跡の一部は さいたま市指

文化財史跡となりました。

 

 今回の「考古学入門実習」では、未調査の部分を残して宅地化

されたために、そこから搬出された廃土置き場(「馬場小室山第2

遺跡」)で拾ったたくさんの貴重な土器の分類・整理をおこないます。

 縄文土器を学ぶ絶好の機会でもあり、市民・学生・お子様、

また指導をお願いできる考古学研究者・埋蔵文化財のお仕事の

経験のある方々のボランティア参加を歓迎いたします。

 また、鈴木正博氏からは「環状盛土遺構」について最先端の

研究内容を講演していただくほか、「『大森貝塚』を読む」も引き

続き行いますので、初めての方もお気軽にご参加ください。

 

 時間:午後1時〜5時 

 場所:三室公民館講座室  さいたま市 緑区三室1946-5

  tel 048-873-2594

・東浦和駅より1229分発の馬場折返場行きバスで

「松ノ木」下車徒歩7

・北浦和駅東口バスターミナル1235分発の市立病院行バス

で「JA埼玉三室前」下車徒歩7分

 

・テキストとして、岩波文庫E.Sモース著『大森貝塚』を、

また初めての方以外は前回までの資料をご持参下さい。

・参加される方は、資料などの準備の都合がありますので、

7月21日までにHP「さわらび通信」管理人までご連絡ください。

 

*********************

 

「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」実行委員会

第3回事務局ミーティングのお知らせ

 

 現在、この秋の10月2日に さいたま市 緑区プラザイースト

で開催する「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」へ向け、

大田尭委員長、阿部芳郎副委員長のもと、実行委員会が発足し、

広く地元市民や遺跡に興味をお持ちの方々に、参加の呼びかけ

を行っています。

 2005年3月29日に さいたま 指定文化財史跡となった馬場

小室山遺跡は、文化遺産として継承すべき重要な遺跡です。

 行政による文化財保護は、市民のサポートという活用意識が

あってはじめて効力を発揮します。

 そこで、この間、遺跡と出会い、行動し、学んだ成果と、

これからの さいたま市 の過去・現在・未来を繋ぐ歴史的文化

資源の活用基盤を明確にしていくほか、前日の1日(土)には

プレフォーラムとして「環状盛土遺構」についての学術シンポ

ジウムも予定しています。

 これは市民からの「環状盛土遺構」について考古学上の意義

を知りたいという要望を受けて、考古学側が市民の要望を実現

するために準備する状況も公開する試みです。

 このような市民主導型のパブリック・アーケオロジーを日本

においてはじめて実践する歴史的実践に、あなたも事務局と

して参加してみませんか。

 

 日時:7月24()午前10時半〜12

 場所:三室公民館講座室(前回と場所が変わりました)

 

 馬場小室山遺跡視察を希望される方は、東浦和駅より

959分発のバスにお乗りください。
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わらび ゆみ                      
 e-mail:    
sawarabi-y@nifty.com    
       
 
http://homepage1.nifty.com/sawarabi/     
  
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