2005−3−27(日) 於:東大能研

参加各位                                             馬場小室山遺跡研究会事務局

    馬場小室山遺跡研究会・第4回ワークショップ

     (馬場小室山遺跡における所謂「環状盛土遺構」の成立と展開を理解するために)

1.はじめに−馬場小室山遺跡クリーンアップ大作戦!− 北側斜面部が「1号土塚」で反時計回りに発番
   ★清掃しながら、凹地状地形(窪地)を中心とした所謂「環状盛土遺構」を体感してください。
2. 発覚した「馬場小室山第2遺跡」(「遺跡捏造」)の視察 「種子島で安行式土器発見!」二の舞再発防止

   ★視察後に事務局が採集した、あるけーさんのHPに掲載した写真の実物資料を観察します。

3.所謂「環状盛土遺構」研究の最前線
   【視点】縄文時代研究の到達点から、以下の分析/総合視点で抜本的な見直しを行います。

馬場小室山遺跡研究会では、体系的な接近法による新たな研究プロセスを提供します。

@貝塚(含低地性遺跡)研究の視点からは如何なる成果が見えてくるか?

★所謂「環状盛土遺構」出現の外部要因を特定します!

A「環状盛土遺構」と縄文時代集落研究の統合から新しい視点が構築できるか?

★所謂「環状盛土遺構」出現の内部要因に接近し、遺構の構造を解明します!

関東地方における「環状盛土遺構」研究のグランドデザインV.1.2

 I.外部要因の特定 : 環境変動(寒冷化)と文化変動による「台地―低地拠点分散網状型集落」の展開

    I−1.環境変動(寒冷化)がもたらした生産活動の広域化と内水面交通網(ネットワーク)の発達

★寒冷化を象徴する海退現象と中期集落から後晩期集落への転換と移行形態

★温暖化時代の「遺跡群」関係を超える視点として内水面交通網の発達に注目

<環堤貝塚←→環堤土塚←→石塚への構造連鎖>

    I−2.寒冷化に伴う文化変動の顕在化と新たな土地利用形態の定着

         ★中期終末から後期初頭に見られる集落維持の凋落化と西日本系土器群の顕在化

         ★在地系住居集団と非伝統系住居集団の同居性(「よそもの集団の同居性」)

★内水面漁労文化の発達(マダイ→クロダイ・スズキ→ウナギ・ハゼ→コイ・フナ・ナマズ)

             マダイ漁業専門家集団とウナギ生簀管理共同体(「マダイ・ウナギ論」)

         ★低地性遺跡の定着と「拠点完結型集落」における集中した「貯蔵穴群」の移動(分散)

 II.内部要因の深耕 : 住居構造の変質と集落景観の維持

    II−1.凹地状地形を利用した集落景観や斜面活用の継承

         ★中期貝塚集落における凹地状地形と廃屋墓の風習から、後晩期集落への継承・移行形態

         ★3度の大画期による「土塚集落」の構成(可視的顕現化の意義:回帰性と分節化)

          ◎【1】西日本系中期末後期初頭から、【2】「高井東式」を新たな画期として晩期初頭へ

【3】晩期前葉から中葉に最終的に顕在化する「土塚集落」(1つの「土塚」に同時2軒程度)

         ★「斜面捨て場(包含層)」や埋没谷と「斜面貝塚」との関係

    II−2.遺構構造の変質(山から平地へ)

         ★馬場小室山遺跡における「斜面掘削」の意義

         ★自然堆積とは異なる「特殊な土層」と包含層:山棲み住居構造の平地への展開

◎中期末葉(加曽利E3式)から展開する「敷石遺構」に存在する「敷土遺構」

◎「石塚」(柄鏡形敷石住居や配石遺構の文化)の「敷土遺構」から「配土遺構」へ

         ★「焼獣骨角小片群」の風習と顕在化:特定地域の風習が後晩期「安行式」に広域化

            ◎後期中葉(加曽利B1式)の「敷石遺構」から順次拡大する風習

         ★「多世代土器群多埋設深掘大土併設の意義:後期「大土」とは固体数が違う!

4.モースの『大森貝塚』に学ぶ(3) : 日本先史考古学の発達を確認します!

   【視点】日本先史考古学の変革を成しえた科学的精神とは? 反省点遺跡の調査は科学的精神に支えられているか?

      ●前回の視点@動物分類学から大森貝塚の土器へ接近すると?A貝塚のロケーションから何が言えるか?

      ◎今回の視点モースの多様な分析は何を目的としたものか?

            以 上

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