2004年10月21日夜、送られてきた鈴木正博さんからのメールです。
【馬場小室山遺跡の「発見の届出」を市教委に提出しました!】 学術ボランティア各代表発起人 各位
日本考古学協会会長→埋蔵文化財保護対策委員会委員長→委員各位
CC:さいたま市議会議員 高柳としや 様、岡まち子 様
BCC:有識者各位
さいたま市在住の日本考古学協会会員、鈴木正博です。
台風23号の雨と風の威力は凄まじいものがあり、馬場小室山遺跡も皮が
一枚剥けたように、問題の地点では大小の土器片を確認することが出来ました。
小さな土器片は、恐らく廃土と関係のある移動結果と思われますが、それでも
同じ遺蹟の中での移動であれば問題ありませんが、これが他の場所に移動するとなる
問題です。
最近、食の安全からトレーサビリティが注目されていますが、そろそろ遺蹟の安全にも
目を向け、埋蔵文化財包蔵地における土の移動には、管理と監視が必要になった時代
との認識が希求されています。
小生が知りえた限りでも、縄紋式前期の集落の盛土保存に用いられた異なる場所からの土に、
異なる時期の土器群が混入していた例があるようです。
このような埋蔵文化財のトレーサビリティという最先端の問題が馬場小室山遺跡でも
懸念されています。これについて小生は、さいたま市教委には既に問題提起しており、対応が
図られているものと思われますが、重要な対応のため、再確認も必要です。
さて、今回の報告は本日(10/21)実施した「プロジェクトZ」の成果です。詳細は添付ファイル
を参照頂くことにして、先程市教委にFAXし、明日投函します。
尚、市教委にはエビデンスとして写真を添付しましたが、本メールでは省略に従っています。
もともと「強制終了」で未調査部分を残していますので、その部分に何らかの改変があれば、
出土品となって有形文化財が確認されるのは必定です。
以上、今回の報告は「発見の届出」に準拠し、これから発見された方々の報告の参考になるように
配慮してあります。最低でもゴヂック体で示した報告部分については、適切な説明が求められると思います
ので、何卒よろしくお願いします。
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上記メール添付ファイル | 日付 |
「馬場小室山発見届出」 | 2004年10月21日 |
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