2004年10月11日深夜、送られてきた鈴木正博さんからのメールです。

「馬場小室山遺跡その後の展開」

有識者各位
 
 馬場小室山遺跡が調査未了で終了した事実は、東京新聞の報道だけでなく、
10/1以降本日(10/11)まで現地で確認された方々の共通認識であり、
報道は事実であったことが、関係者以外にも認識されたわけです。
 日本考古学協会埋蔵文化財保護対策委員会にも現実逃避を行うのではなく、
是非とも現実と対峙し、人類の未来を信じて対策を講じようではありませんか。
 
 その第一弾として、小生は事業者に対して協力依頼を行うことにしました。さいたま市
教育委員会が出来ないことを、事業者の協力によって可能とするならば、教育委員会は
不要です。文化財保護課のリストラを行い、浮いた経費を用地買収に回せが良いだけです。
 
 しかし、問題はより深刻です。調査未了地区の多くの「残存埋蔵文化財」の行方が
問題です。それらはどのように処分されるのでしょうか?
 知っていながら、見て見ぬふりをする文化財保護課の対応が気掛かりです。
 憂うるべきは遺跡捏造です。「残存埋蔵文化財」が大量に他所へ移動されたとき、
それを文化財保護課が見て見ぬふりをしたとき、果たしてどのような結末になるかは、皆さんの
想像に難くないと思われます。新たな文化財問題が生越されるのは目に見えて余りあります。
 
 そのような杞憂から、小生は日本考古学協会員として、事業者殿への協力依頼と、当局に
対する本務遂行の要望書を提出しましたので、それを添付ファイルにてご報告します。
 
 尚、今後の対応につきましては余談を許さない状況ですので、BCC関係各位を含む埋蔵文化財
関係各位のご支援ご協力をお願いします。特に本メールを考古学関係者に対して転送、あるいは
印刷して配布して頂ければ、幸いです。また、ホームページを管理されている方々には情報公開の
趣旨に則り、小生のメールによる行動を転載して頂ければ、幸いです。
 
 それにしても、小生は自身の考古学史上、初めて文化財保護に熱意のない方々と出会ってしまいました。
恐らく、双方にとって不幸な出来事だと思います。でも、まだ遺跡が救われる可能性はあります。
 C14やAMSの世界は1σや2σの世界でものを言いますが、文化財保護では、行政の担当者が
    99.999999%
諦めていても、我々良識派は残りの僅かな可能性に人類の未来を信じて努力を怠りません。
 
以上、本日(10/11)も遺跡の中核である「盛土遺構」部分には重機の進入は免れていました。
 

日時 鈴木正博氏発信文書 (2004年馬場小室山遺跡関係)
09月16日 「馬場小室山遺跡の調査に関する要望書」
09月20日 「発掘ボランティア緊急募集・要望書」
10月07日 「馬場小室山遺跡緊急発掘調査の課題(研究者ボランティア報告)と今後の対応(要望書)」
10月08日 「馬場小室山遺跡緊急発掘調査の経緯と研究者ボランティア活動推移」
10月11日 「馬場小室山遺跡の『残存埋蔵文化財』取り扱いの緊急事態対応の件」
10月11日 「馬場小室山遺跡に関するご依頼の件」(事業主:株式会社アイダ設計宛て)
10月11日 「馬場小室山遺跡その後の展開」(有識者各位宛て)

そのほか馬場小室山関連ページ

発掘ボランティア緊急募集 六一書房

「縄文遺跡の調査“強制終了”」 @東京新聞2004.10.1
「馬場小室山遺跡に関するコメント」 「馬場小室山遺跡の保存に関する要望について」 @日本考古学協会
馬場小室山遺跡の語るもの 速報:馬場小室山遺跡へ行ってきました 歴史に好奇心 さわらび通信
空撮 馬場小室山遺跡(1) (2)

 


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