20年  4日

「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」実行委員会

第5回「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム―見沼のめぐみと交流―」のご案内

1.「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」の趣旨

(1)馬場小室山遺跡を中核とした「見沼文化」の解明―「第51号土壙」の「ムロさま」と「環堤土塚」集落―

馬場小室山遺跡は極めて保存の良い縄文時代後晩期集落であることが判明し、2005年3月29日にさいたま市史跡となりました。それ以前から市民とともに勉強を進め、遺跡の価値と構造を「環堤土塚」と呼ぶことを提案してきました。それは晩期を中心とした集落構成で、多世代による長期に継続した集落の典型的な姿でした。しかも晩期集落を維持してきた特徴ある風習が巨大な「第51号土壙」に象徴されていたことも判明しました。希少な「安行3c式」人面文土器の「ムロさま」が集落としての価値を象徴しています。

【参考文献】『「環状盛土遺構」研究の現段階―馬場小室山遺跡から展望する縄文時代後晩期の地域と社会―』(2007馬場小室山遺跡研究会発行):「六一書房」(Phone:03-5213-6161)で頒布しています。

(2)「見沼文化」と漆工芸の発達―「オムちゃん」土偶の後期中葉は漆アグロフォレストリ計画集落を形成―

さいたま市における縄文時代後晩期遺跡の中で特筆すべきは見沼低地をのぞんだ集落の形成と展開です。見沼という自然環境に適応し共生した縄文人の叡智としての漆工芸は、「オムちゃん」土偶の後期中葉に発達し、正に「見沼文化」に相応しい漆アグロフォレストリ環境です。「見沼たんぼ」のルーツとなる考古遺産が豊富にあり、街づくりには地域資源としての活用と環境の見直しが強く望まれています。

(3)パブリック・アーケオロジーの実践と展開―遺跡の保護・活用を推進する新しい「考古市民学」の潮流―

第1回(2005年10月2日)からすでに第4回(2007年10月8日)と続いてきました「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」では、行政と市民、そして「学術・芸術ボランティア」が互いにパートナーシップで協力・発展し合う姿をパブリック・アーケオロジーと提案・実践しました。そこでは馬場小室山遺跡の重要性を広く市民と学習し普及させると共に、21世紀における地域経営資源である考古遺産の保存と活用を推進し、「街づくり」への貢献を地域アメニティの向上によって達成すべく、「見沼文化」という人類史的な地域文化の再認識とその継承の重要性について継続的な研究と普及活動を展開してきました。

幸いにも毎回のアンケート調査の結果でも回答者の殆どが馬場小室山遺跡と「見沼文化」について強い関心を示され、継続的な活動に期待を寄せられましたので、馬場小室山遺跡を中心とした地域研究を紹介し、併せて市民交流会の充実を企図した第5回目のパブリック・アーケオロジーを開催します。

2.日時 :  平成20年10月19日(日)   10:00−16:40

3.場所 :  さいたま市地域中核施設 「プラザイースト」多目的ルーム並びに展示室(2F)

〒336−0932 さいたま市緑区中尾1440番地8    phone:048−875−9933

【交通】JR武蔵野線・東浦和駅:駅前の国際興業バス「浦和駅西口行」8分「緑区役所入口」下車

4.内容 : 

    10:00   開会挨拶  (9:30 開場)

      10:05   実行委員長 挨拶      大田 (東京大学名誉教授、元都留文科大学学長)

      10:15  【基調講演】 「縄文時代の貝輪と馬場小室山遺跡

 阿部 芳郎氏 (明治大学文学部教授・副実行委員長)

       11:15  【市民交流会】 「馬場小室山遺跡をもっとよく知ろう!

・隣接の展示室にて馬場小室山遺跡についての資料紹介やパネルなどによる展示解説、

貝輪の製作実演や製作体験などを行います。解説員がご質問などにもお答えします。

14:00  【パブリック・アーケオロジーの成果 : 馬場小室山遺跡への熱い想いと表現者たちの競演】

        (1)「第51号土壙」の復元プロセスから「ムロさま」の社会にせまる!

井山 紘文氏 (画家)・井山 真里氏 (多摩美術大学)

井出 政男氏 (造形作家・ギャラリー「風画」)

        (2)ジャズ・ピアノによる馬場小室山遺跡への誘い : 気分はいつでも小室山!

                                飯塚 邦明氏 (東大能研塾長・実行委員会事務局長)

        (3)『みぬまっぷ』による考古探訪と馬場小室山遺跡 : 「見沼のめぐみと交流」を探る!

五十嵐 聡江氏(葛飾区郷土と天文の博物館)・馬場小室山遺跡研究会

(4)映像考古学によるパブリック・アーケオロジー : 市民活動が未来を拓く!

浅野 光彦氏 (映像ディレクター)

      16:30  閉会挨拶

5.参加方法 : 申し込み不要で先着150名【参加費無料】

6.問合せ先 : 「馬場小室山遺跡に学ぶ市民フォーラム」実行委員会事務局

336-0911 さいたま市緑区三室1972−9 東大能研内

広報ホームページ「さわらび通信」:http://homepage1.nifty.com/sawarabi  以 上

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